店主の買付け備忘録 vol.1 「古物市場とオークションについて」

店主の買付け備忘録、第一回目は渡田質店が買付けを行っている【古物市場】と【オークション】について簡単に説明しておきます。

 

 

古物市場・オークションでは【競り】と呼ばれる、声と手を使って商品を購入します。テレビなどでよく見かける魚市場での競りと大体同じです。

 

出品された商品に対して、【振り手】と呼ばれる主催者側の人がスタート価格を発句(ほっく)すると、買い手は一斉に大きな声で値段を言い、一番高い値段を言った買い手がその商品を買う権利が得られるというシンプルな方法です。振り手が買い手の値段を聞き逃さないように手でも数字を表します。

 

“https://www.recycle-tsushin.com”

 

一見シンプルに見えますが奥は深く、声を出すタイミングや所作・礼儀などスキルが求められます。

例えば一番高い値段を言った買い手より、タイミングを遅らせて少し高い値段を言えばなんでも買えるように思えますがこれはご法度。業界用語で【チョイノリ】と言って卑怯な手とされていて、場合によっては却下されることもあります。その他にも声を出す競りはなかなか初心者には難しく場数を踏まなくてはなりません。

 

しかし新型コロナウイルスの影響で、声を出す競りは感染拡大の懸念があるとして大手オークションでは入札額をメールで送る入札方式となってしまいました。古物市場では今のところ競り方式ですが感染対策のためルールは変わりました。

 

古物市場とオークションの違いは挙げれば多くありますが、簡単に言えば規模の違いです。

古物市場よりオークションのほうが規模が大きく、集まる商品も多いので買い手業者も多く集まり、買い手が多ければ値段も高くなるので商品が集まる、と、ざっとそんな感じです。

 

もうひとつ大きく違う点はオークションには【下見会】があります。商品が多いため競り本番とは別の日に事前に出品商品の状態を確認して、どのくらいの金額で買付けるか考えて準備しておくのです。

 

下見会では出品される商品すべてを手に取って見ることができるので、お目当ての商品以外にも普段見ることができないような商品を間近で見ることができます。店主の買付け備忘録では、下見会の様子なども書いていけたらいいなと思っております。

 

まだまだ他にも古物市場とオークションには違う点がいくつかありますが今日はこの辺で。

次回からは実際に買付けの備忘録を書いていきます。